東祖谷山村主催「高山植物園構想」現地説明会報告
                       2001年4月26日  戻る
                       徳島・三嶺を守る会

東祖谷山村長から当会代表へ「高山植物園構想」現地説明会参加要請の文書が届き、
4月22日当会代表等5名が説明会に参加しました。その説明会の報告をさせていただきます。

1 開催日     2001年4月22日

2 参加者     約40名(東祖谷山村職員7名含む)

3 説明会場所 三嶺への菅生ルートから1時間半ほど登り、登山道より分かれ東へ20分ほど歩
        いた雑木林の中で、その場所は平らになっている。

4 村から説明会参加者に配られた資料
 管行造林地への「高山植物園構想」現地説明会
 1)「管行造林地」の説明
    東祖谷山村所有の土地に森林管理者が植林して、販売した収益について、村と森林管理署
    が分収する造林地である。約100haの内、70haに、すぎ、ひのきが植林されている。
 2)「管行造林地」の施設説明
   70haの人工造林地を数年かけ間伐を進め自然林の再生を目ざす。
   このうち、土壌の深い肥沃な平坦地である10haを活用し、高山植物園(ハウス含む)・管
   理棟(駅舎含む)・展望台・トイレ・遊歩道等必要最小限の施設建設を行う。
 3「高山植物園」構想説明
   高山植物園のコンセプト(目ざすべき概念)としては、高冷地の自然環境を最大限生かし、
   珍しい植物や種の多様性と群落を兼ね備え、バリアフリー(障害者、高齢者にやさしい)に
   配慮した植物園にしたい。また、村の産業発展のため薬草や山野草を作り販売できる体制を
   整える。
 4「登山道の廃道」について
   昨年の12月議会に発表しましたとおり、三嶺へのオーバーユース等による三嶺頂上周辺の
   裸地化等の防止および自然保護の観点から、旅行村から三嶺頂上までの登山道は廃道とします。
   現在のところ登山道の整備は一切行わないこと、登山道の次期見直し時点において廃道申請す
   ることを考えています。
 5「モノレール」の設置について
   高山植物園までアクセスとしてモノレール設置を考えています。

5説明会の報告(配られた資料と重複する部分は省略)
 1)造林地の下部10haのうち5haを植物園、展望台等にする。残りの5haは薬用植物、高山植物
   を生産販売する。
 2)植物園について
   コマクサ、キレンゲショウマ、青いケシ、フクジュソウ、中国雲南省のシャクナゲ等を咲かせ、
   入場者に触れてもらい、どこにもない日本一の植物園を目ざす。
   外国の植物を栽培しても生態系を乱すことはない。
 3)園内に美術品展示の施設を設ける。展示物はすでにある。(植物園を任されている人の説明)
 4)モノレールは距離1600m、往復80分、乗客20人程。
 5)村担当者、植物園説明の人、そして参加者の一部から徳島・三嶺を守る会へ、植物園とは関係
   のない、ロープウエー反対運動の批判とマスコミ批判が相次いだ。
 
以上

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