徳島新聞 11月25日朝刊より            戻る

三嶺ロープーウェー計画
反対署名、村に提出 「守る会」が12,625人分

三好郡東祖谷山村が三嶺(標高1893m)に計画しているロープーウェー
建設に反対する「徳島・三嶺を守る会」の渡部孝代表ら4人が24日、同村
役場を訪れ、12625人分の反対署名を提出した。
柳本文彦村長ら2人が応対。渡部代表は署名を手渡し「ロープーウェーがで
きると必ず山頂に行く人が増えて、自然が荒らされてしまう」と計画の中止
を申し入れた。これに対して、柳本村長は「ロープーウェーを利用しても、
山頂まで2時間半ほどかかる」と説明。ロープーウェーは山頂の自然環境に
影響を与えないとの考えを示した。
さらに柳本村長は、計画の目的が三嶺中腹に整備する遊歩道にお年寄りや子
供など、体力のない人にも来てもらうためであることを強調。「ロープーウ
ェー以外の方法があれば提案してほしい」と話した。
渡部代表は「ロープーウェー建設は、いつもお年寄りや子供のためとの理由
で行われる」などと反論。この日の話し合いは平行線をたどった。

柳本村長(左)に反対署名を手渡す守る会メンバー