昨年秋、徳島と高知の県境に位置し、「四国一の名峰」といわれている三嶺(1893m)
の中腹に「三嶺ロープーウェー計画」が持ち上がりました。この問題は各紙、山岳雑誌など
で報じられたため徳島県内ばかりか広く県外にも大きな関心を呼びました。その影響から今
後、三嶺への登山者急増が指摘されており、オーバーユースによる三嶺の自然破壊が心配さ
れております。
そこで、当会は今年の一年間、徳島県内外の山岳会、登山愛好家の協力を得、三嶺の自然
環境の調査と三嶺の自然の大切さと自然保護を訴える啓蒙活動を「三嶺自然環境調査」とし
て実施いたします。
ぜひ、この活動にご理解をいただき、ご協力いただきますようお願いします。調査報告書
実施期間 2001年より2002年3月までの一年間。
実施要項 1 年間の三嶺登山者数の調査
三嶺への年間登山者数は定かではありません、登山者数を明らかにします。
1)登山口の林道周辺の駐車数、下山後の駐車数、そして頂上周辺の登山者数等
からその日の登山者数を予測する。
2)高知側からの登山者数は頂上で聞き取りと、高知の三嶺を守る会より情報を
得る。
3)四季を通じ休日、平日とバランスよく調査をし年間登山者数を出す。
4)県内と県外の入山者数の割合を調査する。
2 頂上周辺の自然環境調査
現在の三嶺の自然環境をデータとして残すため調査します。
1)裸地化の調査、植生の状況、トイレの状況、小屋の使用状況、登山者のモラル
について、登山道について調査記録する。(写真記録、測量)
2)三嶺周辺の植物の盗掘についての調査。
3)駐車場の混雑度、問題点を記録し、改善点(策)を検討する。
3 登山者への啓蒙活動
三嶺の自然保護を呼びかけます。
1)裸地化拡大を防ぐため、植生へ侵入の防止を呼びかける。
2)参加者は各自ごみ袋を持参し、登山道、頂上周辺の清掃を行う。
4 調査報告書の提出
1)下山後は調査書に記入し当会へ提出していただく。
2)調査報告書は事前に郵送します。調査報告書
お問い合わせは 暮石(くれいし)
рO88−626−2445
三嶺ロープーウェー問題へ